KAZUKINは日高屋が好きだ。

高級ラーメン店のように、店主が腕を組んでこちらを睨んでいるわけでもない。

スープに「厳選した○○地鶏を72時間」とか、そういう壮大な物語があるわけでもない。

でも、いいのである。

うまい。安い。早い。

この三拍子を前にすると、KAZUKINの投資家としての何かが反応する。

「……これ、割安じゃない?」

ラーメンを食べに来ただけなのに、脳内では勝手にバリュエーションが始まる。

中華そばを、企業分析する

中華そば。

スープよし。

麺よし。

チャーシューあり。

メンマあり。

ネギあり。

そして価格を見る。

安い。

いや待て。

この内容でこの価格はおかしい。

株でいえば、財務良好、利益安定、配当あり、それなのにPBR0.7倍みたいな匂いがする。

KAZUKINはレンゲを置き、心の中でつぶやく。

「市場はまだ、このラーメンを正しく評価していない……」

いや、たぶん評価している。

全国のみんな知っている。

それでもいい。

財布への下方修正が小さい

最近のラーメンは本当にうまい。

だが、1000円を超えることも珍しくない。トッピングを追加して、餃子なんか付けた日には、もはやちょっとした決算発表である。

その点、日高屋には安心感がある。

財布への下方修正が小さい。

しかも、ふらっと入れる。

一人でも入れる。

昼でも夜でも使える。

飲んだあとにも使える。

なんなら日高屋で飲んで、そのままラーメンで締められる。

垂直統合型である。

酒から締めまで自社店舗内で完結。

強い。非常に強い。

日高屋には、含み損がない

KAZUKINは思う。

投資では、安いと思って買った株がさらに下がることがある。

「さすがにここは底だろう」

そう思って買う。

翌日。

−5%。

さらに買う。

翌週。

−8%。

そして半年後、立派な塩漬け株主が完成する。

だが日高屋は違う。

安いと思って入って、ラーメンを食べる。

普通にうまい。

含み損がない。

ナンピンもいらない。

損切りもいらない。

必要なのは、ただ麺をすすることだけである。

ズズズッ……。

やっぱり、同じ匂いがする

KAZUKINは今日も思う。

このうまさで、この価格。

やっぱり同じ匂いがする。

割安株を見つけた時の、あの匂いだ。

まあ、KAZUKINの場合――

割安株だと思って買った株は、だいたいもう一段下がるんだけどね。

日高屋いいよね。

KAZUKIN

日高屋いいよね

俺式評価

  • 🍜 うまい・安い・早いの三拍子 ★★★★★
  • 📊 脳内バリュエーション発動率 ★★★★★
  • 🍶 垂直統合型(飲んで締められる) ★★★★★
  • 💰 財布への下方修正の小ささ ★★★★★
  • 🏪 ふらっと入れる気軽さ ★★★★★

※本記事は個人の感想です。日高屋さんとは何の関係もありません。ただの客です。イラスト内の価格はイメージです。商標は各権利者に帰属します。

※イラストはKAZUKINの体験をもとにしたイメージです。実際の店舗や料理とは異なる場合があります。公式の写真・広告ではありません。