最近、オベーションに触れる機会がめっきり減った。

以前はリビングのソファー脇に置いていたので、テレビを見ながらなんとなく手を伸ばして、ちょっと弾く。そんな感じで気軽に触っていた。

ところが、ソファー脇というのは意外と邪魔なのである。

掃除するときに邪魔。
人が通るときに邪魔。
何かするときに微妙に邪魔。

ギターとしては悪くない。むしろ気に入っている。

ただ、そこにいると邪魔だった。

ということでKAZUKIN、隣の和室へオベーションを移動させた。

見た目はいい。

和室の片隅にオベーション。

なんとなく「ギターのある暮らし」感もある。

だが、ここで重大な問題が発生した。

全然弾かなくなったのである。

わずか数メートルが遠すぎる

別に遠い場所へ持っていったわけではない。

隣の部屋である。

数歩歩けば届く。

それなのに弾かない。

分かっている。

KAZUKINの性格上、常に手の届くところにないと動かないのである。

「ギター弾こうかな」

と思っても、

立つ。
隣の部屋へ行く。
ギターを持ってくる。

この工程が入った瞬間、

また今度でいいか。

となる。

どんだけ重い腰なんだという話である。

勉強もまったく同じ

これはギターだけではない。

学びも同じである。

本やテキストも、なるべく手の届く場所に置いておく必要がある。

机の横。

パソコンの横。

ソファーの近く。

とにかく視界に入るところ。

そうしないと、まず読まない。

本棚に綺麗に収納した瞬間、KAZUKINの中では一旦その本の存在が終了する。

綺麗に片付けたはずなのに、同時に学習機会まで片付けている。

恐ろしい収納術である。

長年KAZUKINをやっていると、自分の生態が分かってくる

若い頃なら、

「もっと習慣化しよう」

とか、

「意志を強く持とう」

とか考えたかもしれない。

だが、長年KAZUKINをやっていると分かってくる。

この生態、そう簡単には変わらない。

己の癖というか、習性というか、行動パターンというか。

自分自身を長期保有していると、だいたい決算内容が読めてくるのである。

KAZUKINという銘柄は、

「手元にあるものにはよく手を出す」

一方、

「数メートル離れると急激に関心が薄れる」

という特徴を持っている。

業績予想の修正は難しそうだ。

ならば自分を変えるより、配置を変えた方が早い。

その代わり、モーリスを弾くようになった

面白いことに最近、モーリスを弾く機会は増えた。

なぜか。

理由は簡単。

書斎に置き直したからである。

書斎にはパソコンがある。

音楽もある。

本もある。

趣味のものもある。

KAZUKINが普段触るものの大部分が、狭いエリアにギュッと詰まっている。

つまり座ったまま、ほぼ全部届く。

この環境、KAZUKINには非常に強い。

ちょっとパソコン。

ちょっと勉強。

ちょっとギター。

全部「ついで」で始められる。

そしてKAZUKINの場合、このついでにできるというのがかなり重要らしい。

和室に行くと、だいたいオブジェになる

思えば、以前この和室に置かれていたのはモーリスだった。

その頃のモーリスも、あまり弾いていなかった。

そしてモーリスを書斎へ移した途端、弾くようになった。

代わりにオベーションを和室へ移した。

すると今度はオベーションを弾かなくなった。

完全に場所である。

ギターの問題ではなかった。

和室に置かれたギターは、KAZUKIN家では高確率でオブジェ化する。

これはもう統計的にかなり有力なデータだ。

現在のオベーションも、和室の片隅で妙に絵になっている。

絵になりすぎている。

もはや楽器というよりインテリアである。

オベーション、ちょっとごめん

もちろんオベーションが嫌いになったわけではない。

むしろ好きである。

独特の見た目もいい。

音もいい。

だからこそ、和室で静かに佇んでいる姿を見ると、ちょっと申し訳なくなる。

「お前、最近全然弾かれてないな」

と。

原因を作ったのは完全にこちらである。

結局のところ、KAZUKINにとって何かを続ける最大のコツは、意志の強さでも根性でもないのかもしれない。

手元に置くこと。

これだけなのかもしれない。

ギターも、本も、勉強道具も。

手元にないと触らない。

数メートル先ですら遠い。

長年KAZUKINをやってきて辿り着いた自己分析がこれである。

そして今日も和室では、オベーションがとてもカッコいいオブジェとして鎮座している。

……そろそろ書斎に戻そうかな。オベーションごめんね。

KAZUKIN

手元にないと触らないよね・・

俺式評価

  • 🚶 数メートルの遠さ ★★★★★(隣の部屋なのに遠い)
  • 🪑 「ついでにできる」環境の強さ ★★★★★
  • 🖼️ 和室でのインテリア力 ★★★★★(もはやオブジェ)
  • 🎸 最近の演奏頻度 ★☆☆☆☆(自業自得)
  • 📦 自己分析の的確さ ★★★★★(分かっていても直らない)

※本記事は個人の感想・使用記録です。Ovationさん、モーリスさんとは何の関係もありません。ただのギター好きです。商標は各権利者に帰属します。

※イラストはKAZUKINの体験をもとにしたイメージです。実際の店舗や商品とは異なる場合があります。メーカー公式画像ではありません。